【レポート】「植物性屋根(茅、藁、檜皮)を知る・観る・刈る」を実施しました。
2016年11月 6日(日)
兵庫県篠山市には約1200棟の茅葺屋根(トタン葺き含む)があり、全国でも茅葺き建物が多く現存する代表的な地域です。かつては集落に屋根の材料を採取する「茅場」があり、住民みんなで刈り取りから保存、屋根の葺き替えまで行っていましたが、今では瓦屋根が普及し、かつての営みも見られなくなりました。
そこで今回、日本の原風景ともいえる植物を材料した古民家の屋根(武家屋敷・町屋・農家の檜皮葺き・茅葺き・藁ぶき)に注目し、「建物見学+茅刈り体験をセットにした特別プログラム」を実施しました。
プログラムは3部構成です。
【第1部】植物で葺いた屋根を観る・知る
武家屋敷・町屋・農家、檜皮葺き・茅葺き・藁葺きの建物を見学しました。
ガイド・講師はNPO法人町並み屋なみ研究所・兵庫ヘリテージマネージャーの酒井吉一さんです。
【第2部】茅を刈る
茅葺き古民家・農家を見学し、丸山集落内の茅場で茅かり作業を体験しました。
講師は、毎年集落内の茅場で茅かりをしておられる佐古田直實さんです。
茅を屋根の「材料」にするための整え方、束ね方などを習いました。
【第3部】茅葺き農家に泊まる
実際に茅で屋根が葺かれている「古民家の宿 集落丸山」に一泊しました。
朝ごはんは「集落丸山」名物の、集落のお母さんたち特製朝食!
今回、刈り取った茅は、半年以上かけて乾燥させ屋根の材料にします。
2017年初夏に実際に屋根をふき替える茅葺き作業をする予定です。
主催:NPO法人集落丸山、一般社団法人ROOT